• 土谷守生

ミスタースーパーG、マルクス・バスマイヤー


 ピルミン・ツルブリッゲンと同タイプの高速技術系のスペシャリストとして活躍した西ドイツ(デビュー当時)のマルクス・バスマイヤー。そのツルブリッゲンとワールドカップ、世界選手権、そしてオリンピックでも引退するまでライバルとして戦った。  そのバスマイヤーは1985年、ボルミオで行われた世界選手権の大回転で金メダルを獲得して世界の仲間入りを果たした。そしてスーパーGがはじめて採用された1987年、クランモンタナの世界選手権に挑んだ。ワールドカップのスーパーGで実績を残して挑んだこの世界選手権ではツルブリッゲンに敗れて銀メダルに終わったものの、バスマイヤーのこの種目での強さは十分発揮できた。  1994年のリレハンメルオリンピック。それまで3度出場したオリンピックでは1992年に行われたアルベールビルのダウンヒル4位が最高でまだメダルを獲得していないミスタース―パーGはリレハンメルに挑んだ。そして得意のスーパーGでアメリカの伏兵トミー・モーを抑えて初の金メダルを獲得、勢いに乗ったバスマイヤーは大回転でも金メダルを獲得する大活躍で世界にその名を強く印象づけた。  彼がスキーのプロモーションのため来日した時に、千葉県南船橋にあった国内最大級の室内スキー場「ザウス」で技術物の特撮をするチャンスがあった。この取材は行っていなかったのだが、担当したスタッフの報告によると常にニコニコして注文にも快く応じてくれたという。それと室内でザウスのような大きなスキー場で滑ったことがないので、ほんとうに楽しかったようだ。スーパースターにありがちなわがままなどまったくなかったというミスタースーパーG。このバスマイヤーも忘れることができない選手のひとりだ。

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