• 土谷守生

勝てない名手、パオロ・デ・キエサ


 1980年代から1990年代にかけて活躍したスラローマー、パオロ・デ・キエサ。イタリアのこの選手、とにかく上位に必ず食い込むが勝てない。相手がステンマルクだろうがトンバだろうが、常に2位から6位というランクはきっちりキープする。勝てない名手は同時に安定性抜群のレーサーでもあった。  世界選手権大会でも1985年のシュラドミング(AUT)スラローム4位、1985年ボルミオ(ITA)スラローム6位とこちらでも“勝てない名手”ぶりを発揮している。レベルの高い時期だったことも不運の要因だが、主役がいて脇役がいる。それがキエサの役割だった。  そんなキエサ、イタリアチームナンバーワンの伊達男といわれ、どの会場でも女性ファンから声がかかるほどモテモテ。ガッチリした体に甘いマスク、インスペクションする姿も実にカッコ良かった。 そのキエサ、引退後に女性に拳銃で撃たれるというスキャンダルが新聞で報じられた。女性とのトラブルのようだが、彼なら考えられると事件だと思った。軽症であるとのことで安心したが、“コースアウト”はコースの外でも内でもダメ。しかし、バイプレーヤーとしてワールドカップ史に残しておきたい選手の一人だ。

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